大分動物医療センターは大分県大分市大字三芳にある動物病院です。犬、猫、うさぎ、小動物、避妊・去勢、トリミング、定期健康診断、予防医療、動物健康保険、駐車場と完備しています。

ペットの健康を守るために…
伝染病を予防するための混合ワクチン接種の必要性

犬や猫には感染すると死亡率の高い病気がたくさんあります。
犬や猫の伝染病や感染症では、動物同士の接触、空気、まれではありますが飼い主の着衣などに付着したウイルスによって感染する場合があります。
そのため室内飼育でも定期的にワクチン接種をすることがとても大切です。
ワクチンを接種しても100%予防出来るわけではありませが、感染したとしてもワクチン接種をしていない動物に比べて軽い症状で済んだり、死亡率を最小限に抑えることができます。
またワクチン接種をしていないとドッグラン、トリミングサロン、ペットホテルは利用出来ない場合があります。

接種時期について

仔犬・仔猫は免疫が未発達で、お母さんからもらった免疫が無くなる生後2~3ヶ月齡頃が伝染病にかかりやすくなるため、その時期にワクチン接種を複数回行う必要があります。
成犬・成猫は基本的に1年に1回の接種です(初めて予防接種を行う場合は除きます)。

犬ジステンパー

発熱、鼻汁、目ヤニ、元気がなくなる、嘔吐、下痢、神経症状などを引き起こし、死亡率が非常に高い病気です。

パルボウイルス感染症
特に仔犬で食欲不振、激しい嘔吐、下痢、血便などの症状が現れ脱水症状を引き起こし、急激に衰弱していきます、治療が遅ければ死亡することがあります。 伝染力が非常に強く、仔犬では致死率の高い伝染病です。

犬パラインフルエンザウイルス感染症(ケンネルコフ)
乾いた咳、鼻汁、扁桃炎、肺炎など人の風邪のような症状を起こします。混合感染や二次感染が起きると重症になり、死亡することもあります。
伝染力が非常に強く、一度感染すると治療に時間がかかる場合があります。

犬アデノウイルス2型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
発熱、食欲不振、くしゃみ、鼻汁、乾いた咳が見られ、まれに肺炎を起こす場合があります。

犬伝染性肝炎
急性の肝炎を起こし、発熱、嘔吐、下痢、食欲不振、激しい腹痛、などを引き起こし、回復期に目が青白く濁ることもあります。仔犬が感染すると、無症状で突然死することがあります。

犬コロナウイルス感染症
腸炎を引き起こし、下痢や嘔吐が起こります。健康な成犬では軽度の胃腸炎で済むことがありますが、パルボウイルスなどと混合感染すると重篤な状態になります。

犬レプトスピラ感染症
複数のタイプがあります。

(イクテロヘモラジー型)
発熱、嘔吐、黄疸、歯肉からの出血などが見られます。
(カ二コーラ型)
発熱、筋肉痛、脱水症状などが現れ、尿毒症になり数日で死亡する場合があります。
人間にも感染する人獣共通感染症です。

狂犬病予防注射について
生後91日齢以上の犬を飼育すると、狂犬病予防法により飼主には狂犬病予防注射と市町村窓口への登録ならびに、交付される鑑札と狂犬病予防注射済票を犬に装着することが義務付けられています。基本的に年1回の接種になります。

フィラリア症の予防の必要性について
フィラリア症とは、犬が蚊に吸血されると体内にイヌフィラリア(犬糸状虫)が入りこみ、成長した虫が心臓や肺の動脈に寄生し、突然死を引き起こす恐ろしい病気です。
注意していただきたいのですが、フィラリア症は感染したからといって、すぐに体調に変化がでずに何年もかけて病気を進行させるため、病気が進行した状態で気がつくことが多い病気です。

フィラリア症の症状としては
咳が出る、元気がない、食欲がない、お腹が膨らんできた、尿が赤い、失神
などがあります。

予防期間は
蚊が出始めて~蚊がいなくなった一ヶ月後までは予防が必要になります。
その年の気温により予防時期は変わりますが、おおよそ4月から12月までの予防が必要です。

予防方法
1ヶ月に1回飲むタイプ
錠剤・お肉タイプの薬・細粒などがあります。

1ヶ月に1回首筋につけるタイプ
薬を吐いたりする心配がありません。

注射で予防するタイプ
半年または1年間効果が持続し、自宅での薬の飲み忘れやつけ忘れがありません。

ノミ・ダニ予防について
ノミ・ダニは血を吸血するだけでなくノミアレルギー性皮膚炎、瓜実条虫症、血液の感染症などの病気の原因にもなり、飼い主様にも危害が加わることもありますので、ぜひ予防をおすすめいたします。またノミは13℃以上で繁殖を繰り返すため冬場でも油断は出来ません。

予防方法
首筋に薬剤をつけるスポットタイプや錠剤などの飲み薬のタイプがあり、通常一ヶ月間程度の効果があります。

お腹の中の寄生虫駆除について
特に外出する猫ちゃんや、散歩中に色々なものを口に入れるワンちゃんにおすすめです。飼い主の手に寄生虫の卵が付着し、それが口のなかに入れば、飼い主にも感染するリスクがあります。定期駆虫は、少なくとも年1回以上が必要です。なお、疾病管理予防センターは年4回(3ヵ月に1回)の定期駆虫を推奨しています。
定期駆虫に関してはご相談下さい。