2016/06/03
こんにちは❗️
今回は膝の病気・膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつないほうだっきゅう)についてです。
人気犬種でもあるトイプードル、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどの小型犬に多くみられます🙀
膝のお皿の骨(膝蓋骨)が正常な位置から内側にずれてしまう病気で先天性の場合が多く重度な場合は成長に伴って足の骨が曲がり歩けなくなることもあります。…
膝に無理な負担がかかるため歳をとると関節炎の原因にもなります。💦
症状としては・・・
歩いたり走ったりしている途中に足を上げ痛がったり、伸ばしたり、後ろ足に力が入らない。
軽度な場合は、膝の曲げ伸ばしで脱臼が整復され症状がすぐ落ち着く場合が多いですが痛みや脱臼の程度により手術が必要となることもあります。
重症度によって以下のように分類されています。
グレード1 膝蓋骨は手で押すと脱臼するが、手を離せば正常位に戻る。
グレード2 膝蓋骨は膝を屈曲するか手で押せば脱臼し、膝を伸展するか手で押せば整復する。
グレード3 膝蓋骨は常時脱臼したままで、徒手整復可能であるが、手を離せば再び脱臼する。
グレード 4 膝蓋骨は常時脱臼し、徒手整復されない
手術方法としては
① 滑車形成術
② 膝関節の内側、外側の筋膜の解放ならびに再建
③ 脛骨粗面転移術
④ 大腿骨及び脛骨の矯正骨切り術
などがあり程度により組み合わせて手術をしていきます。
今回は『滑車形成術』の紹介です🐾
※手術中の写真が含まれていますので苦手な方はご遠慮ください🙈