2015/10/23
犬の皮膚に出来物…
これはなんでしょう??
実は悪性の腫瘍です
『肥満細胞腫』
肥満細胞腫と呼ばれる悪性の腫瘍いわゆるガンです・・・
太っているから出来るわけではありません
犬の皮膚腫瘍では最も発生頻度が高い腫瘍で形も硬いものから柔らかいものまで様々、別名大いなる詐欺師とよばれ見た目では獣医師でも判断出来ません、診断は針で腫瘍細胞をとり顕微鏡で肥満細胞を確認します。腫瘍の成長もゆっくりなものから急速に増大し転移するものまで様々です。
肥満細胞腫は
グレード1(悪性度低い)
グレード2(悪性度中)
グレード3(悪性度高い)と3つに分類されます
治療としては外科的切除、放射線治療、抗がん剤治療(腫瘍の遺伝子検査によって種類を選択)などがあり腫瘍のグレードやリンパ節の転移の有無などで治療を決めていきます。中年以降は脂肪腫や乳頭腫(イボ)など皮膚の腫瘍が出来ることが多いですが、良性と決めずに是非獣医の診断を受けてください、またこまめに体を触ってあげることが早期発見につながります、ぜひスキンシップを忘れずに!